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ミステリの祭典

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山之内家の惨劇

作家 檜山良昭
出版日1982年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2019/06/24 21:23登録)
(ネタバレなしです) 檜山良昭(1943年生まれ)は架空戦記小説のブームに火をつけた作家の1人として知られており、他にも歴史ミステリーや冒険小説、果てはノンフィクションも手掛けていますが1982年発表の本書は現代を舞台にした普通の本格派推理小説で、この作者としては異色作かもしれません。山之内家の関係者を次々に災厄が襲いますが、鎌倉時代の源家の滅亡と符合するような展開に刑事たちは悩まされます。刑事が(理由はあるのですが)張り合って手柄争いしたり、警察主催による降霊会が主催されたりとリアリティーを期待する読者にはお勧めしづらいプロットです。それならば開き直って派手に仕立てるのも一手ではと思いますがどういうわけか地味で堅実にまとめようとしており、どこかちぐはぐな印象を受けました。

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