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ミステリの祭典

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作家 谷崎潤一郎
出版日1957年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2019/06/07 23:59登録)
著者の「途上」や「私」は江戸川乱歩氏や横溝正史氏に多大な影響を与えたとのことです。その点についてはあまりピンとくるものがありません。つまり、二作品はそれほどミステリー要素があるとは思えないからです。しかし、ある書評に本作「鍵」はまさにミステリーであるとあり、棚から引っ張り出し再読してみました。本作は「猥褻か芸術か」と世間を騒がせたことで有名で、また何度も映画化されていますね(先月、逝去された京マチ子さん主演作もあります)。表紙と挿絵が棟方志功氏によるもので、全編日記形式であるのが珍しいです。性愛小説の端緒的作品?。ミステリー的には娘の関与が最大の謎でした。
(追記~横溝正史氏は昭和32年刊行開始の新書版谷崎潤一郎全集の月報で「鍵」に言及。本作を探偵小説であると言っています。)

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