奇想博物館 日本ベストミステリー選集 |
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作家 | アンソロジー(国内編集者) |
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出版日 | 2017年05月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | 斎藤警部 | |
(2019/04/16 23:22登録) 有り体なら即バレの性別誤認を際どい工夫で正面突破した某作。 深みは穿ったが広がらない恨みの某作。 出だしからやさしく攻めまくり、いかにも怪しい作中作… 作者らしい、幸せで明る過ぎる反転と締めの具合は、、やっぱり納得させられてしまった某作。 ゆるいなぁ つまらんなぁ ん、ちょっといい話かも、それから? と思った途端に終わって、結果ちょっと面白かったな。、なんてホラーもどき(?)の某夏のお話。 しかし、某作の「前×作をぶっ飛ばして堂々登場」感は半端でなく頼もしかったなあ。。全体通してユルユルで手に汗握りようも無い作品が目立ちましたが、どれもそれなりに楽しめたのは間違いありません。 編纂は西上心太。他薦と自薦を組み合わせたちょっと複雑な手法で選ばれた近年作15篇とのこと。 伊坂幸太郎「小さな兵隊」 石持浅海「玩具店の英雄」 乾ルカ「漆黒」 大沢在昌「区立花園公園」 北村薫「黒い手帳」 今野敏「常習犯」 坂木司「国会図書館のボルト」 朱川湊人「遠い夏の記憶」 長岡弘樹「親子ごっこ」 深水黎一郎「シンリガクの実験」 誉田哲也「初仕事はゴムの味」 道尾秀介「暗がりの子供」 湊かなえ「長井優介へ」 宮部みゆき「野槌の墓」 森村誠一「ただ一人の幻影」 拙者の場合名前だけ馴染みある未読の作家がチョコチョコ含まれており、そういう人たちの作品に一気に触れてみたいなと思って手にしたわけです。編者あとがきにもありましたが、そういう需要に応えてくれる一冊です。 |