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ミステリの祭典

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オブジェクタム

作家 高山羽根子
出版日2018年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 YMY
(2019/03/14 19:44登録)
短編三作を収めている。
描かれている世界にはリアリティーがあり、現実そのもののように見える。だが、その世界は少しだけ、でも決定的にわれわれの「現実」とは違っている。
例えば、表題作では、壁新聞や秘密基地など懐かしいモチーフに彩られているものの、注意深く読めば、実は近未来が舞台であることが分かってくる。変化に乏しい日常の中に、ささやかな奇跡が立ち現れる。たまにはSFもいいなと思わせてくれた作品。

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