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ミステリの祭典

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昼下がり
夜明日出夫シリーズ 別題「昼下り」

作家 笹沢左保
出版日1991年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2019/03/13 15:24登録)
(ネタバレなしです) 1990年に雑誌掲載されて1991年に単行本出版されたタクシードライバー夜明日出夫シリーズ第3作でアリバイ崩しの本格派推理小説です。犯人当てとしての楽しみはほとんどないので(誰を疑っているかを夜明は堂々と公言しています)どのようなアリバイトリックを使ったのかに読者の関心が集まると思いますが、本書のトリックはかなり苦しいトリックだと思います。犯人の思いもよらない出来事が起きてしまうのですが、そもそも計画の段階で不確定要素が多い可能性を考慮しなかったのでしょうか。夜明の母親が初登場(捜査とは関係ありません)していますが、家族ドラマとしての膨らみもありません(この作者にそういうのを期待する方が筋違いかもしれませんけど)。

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