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ミステリの祭典

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ホートン・ミア館の怖い話

作家 クリス・プリーストリー
出版日2012年12月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 まだ中学生(仮)
(2019/03/09 17:58登録)
舞台は19世紀のイギリス。主人公の少年マイケルは母を失い、クリスマス休暇をスティーヴン卿の屋敷で過ごすことになる。
その屋敷の中で、マイケルは不気味な経験をする。誰もいないはずの場所で、なにかをたたくような音が響いたり、闇の中にうごめく影が見えたり・・・。そんないかにもイギリスの幽霊物語に出てきそうな登場人物や建物や、奇怪な事件が、途中から思いがけない方向に転がり始める。そして謎の中の謎が解けたかと思った瞬間、もうひとつの謎が生まれて・・・。という展開には驚くばかり。
さらに「エピローグ」でもうひとひねり!昔さながらの恐怖小説の舞台や道具をそのまま使いながら、現代風のトリッキーなミステリーに仕上げているところが素晴らしい。また引用した部分からわかるように、それを支える文体もいい。

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