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ミステリの祭典

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女騎手
女性騎手・紺野夏海

作家 蓮見恭子
出版日2010年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2021/12/18 09:33登録)
2010年度横溝正史ミステリ大賞で、大賞に次ぐ優秀賞を受賞した作品です。応募当時のタイトルは『薔薇という名の馬』、作中問題となる馬はホナミローゼスで、基本的にこの馬をめぐる謎がストーリーの中心にあります。
巻末の選評を読むと、選考委員4人中3人がディック・フランシスとの関連について述べていますが、実際一人称の主人公紺野夏海の家には、フランシスの小説がずらっと並んでいる設定です。ただ、イギリスの競馬について知識がなくてもすんなり入っていけるフランシスに比べると、日本の競馬(特に専門用語)についての説明はうるさい感じがしますし、登場人物も最初に多数そろえすぎて、覚えにくいところはあります。謎解き的には、なんとなく『興奮』を思わせるようなアイディアを基にしています。ただ、ラストで語られる夏海の父親の信念は、彼自身の実際の行動とは無関係じゃないかと思えてしまいました。

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