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ミステリの祭典

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黒冷水

作家 羽田圭介
出版日2003年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2019/03/05 22:03登録)
兄の部屋を偏執的にアサる弟と、罠を仕掛けて執拗に報復する兄。兄弟の果てしない憎しみは、どこから生まれ、どこまでエスカレートしていくのか?出口を失い暴走する憎悪の「黒冷水」を、スピード感溢れる文体で描ききり、選考委員を驚愕させた、恐るべき一七歳による第四〇回文藝賞受賞作。
『BOOK』データベースより。

何だか知らないけれど、小説を読んだ気がしません。若書きのせいなのか、文章が上手いとか下手だという以前に、心に響いてくるものが圧倒的に足らない気がします。重みがないというんでしょうかね。
舞台はほとんどが同じ屋内で、物語の広がりも奥行きも感じられません。ひたすら兄弟の確執を描いており、気分は沈むばかり。と思いきや、終盤で思わぬ仕掛けが・・・。しかし、これも使い古されたものだしねえ、あまり感心しません。

いろいろ批判的なことを書き連ねてきましたが、青野の登場部分だけはちょっと面白かったですね。こういった異色のキャラが突如姿を現すことによって、作品にちょっとしたアクセントが加えられているわけですから、もっと様々なキャラを用いてストーリーに起伏を持たせればもう少し「読める」小説に仕上がったのではないかと思いますよ。まあ私がとんだ勘違い読者の可能性は否定できませんがね。

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