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ミステリの祭典

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学生の死体

作家 J・R・ハランド
出版日1988年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2022/01/18 20:39登録)
訳者あとがきによれば、教師出身の女性作家のデビュー作だそうです。ちょっと調べてみた限りでは、他に2冊あることぐらいしかわかりませんでした。J・Rもどんな名前のイニシャルなのかわからず。
本作は最初の160ページぐらいは全くミステリという感じがしません。その部分最後のパーティのシーンでは険悪な様子はあるものの、殺人にまで発展するとは思えません。それが第9章になると、そのパーティを主催した学生ピーターが失踪し、さらに3週間後、池から首なし死体が発見されることになります。このあたりの書き方はあっさりしすぎで、期待感が盛り上がりません。
三人称形式ですが、一貫して主役の40歳ぐらいで教員養成コースに入学したケイトの視点から語られます。殺人事件を捜査する警部は見るからに有能そうで、したがってラストもどうなるかは見当がつきますが、後半はなかなか楽しめました。

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