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ミステリの祭典

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ユーモアミステリ傑作選
風見潤編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日1980年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2026/01/15 18:56登録)
風見潤編のアンソロジー、おなじ頃に様々なテーマのアンソロジーが講談社文庫から出ていて、一部のマニアにはたまらない探求本といえそう。
ユーモアといっても色々あって、軽妙洒脱な語り口の本格ミステリから、ブラックユーモア、お色気ハードボイルド、ドタバタ喜劇、パロディ、クライム・コメディなど、9編いずれもそれなりに楽しめる。収録作については、以下に簡単に書いておきます。

グルーバーは人間百科事典もの「ソングライターの死」、これは後にジョニー&サムものの長編に転用されたようだ。
ブリテン「クリスティを読んだ少年」は、「読んだ男」シリーズの一篇。
フィッシュはお馴染みシュロック・ホームズもの「エリート・タイプの怪事件」
スラデック「見えざる手によって」は、サッカレイ・フィンが密室殺人に挑む。
ジョイス・ポーターは「ホンコンおばさん、正義を行使す」
アーサー・ポージス「イギリス寒村の謎」は名探偵セロリ・グリーン登場、国名シリーズのパロディですが、オチが分かりにくい。(これは山口雅也のアンソロジーにも収録)
プラザー「ストリップ戦術」は、私立探偵シェル・スコットと恋人がドタバタ騒動を起こす、お色気ハードボイルド。
ウェストレイクの「殺人の条件」は、完璧な計画の妻殺しのはずが、思わぬ事態に展開していくクライム・コメディ。これは笑える。
ジョシュ・パークター「サム、シーザーを埋葬す」は、ちびっ子探偵ネロ・ウルフ&アーチィが愛犬の轢き逃げ事件を追いかけるが、、これはアイデアが秀逸といえるかな。

後発のアンソロジーや短編集で読めるものもあるけど、これでしか読めない作品が結構あるのでポイント高し。

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