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ミステリの祭典

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解かれた結び目
隅の老人 「隅の老人 完全版」掲載

作家 バロネス・オルツィ
出版日2014年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2019/01/15 22:08登録)
(ネタバレなしです) 1925年発表の隅の老人シリーズ第3短編集で、最後に収められた「荒地の悲劇」では再会を期待させるような場面がありますが結局シリーズ最終作になりました。発表された時期は本格派推理小説の黄金時代で、過去の「ミス・エリオット事件」(1905年)や「隅の老人」(1909年)と内容的に大差ないのでは時代遅れと評価されてしまうのも仕方ないのかもしれませんが、このシリーズはこれでよいような気もします。推理の説得力の高い「メイダ・ヴェールの守銭奴」が個人的なお気に入りです。それにしても語り手の婦人記者がテーブルの上に投げ出した紐に喜々として飛びつくとは、「あんたはおもちゃを与えられた子犬ですかっ」と突っ込みたくなります(笑)。

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