home

ミステリの祭典

login
幽霊殺人事件
八木沢警部補シリーズ

作家 大谷羊太郎
出版日1994年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2019/01/07 21:35登録)
(ネタバレなしです) 1994年発表の八木沢警部補シリーズ第12作の本格派推理小説です。プロローグで複数の男が1人の女性を集団暴行するという痛ましい事件が示唆されます。それから13年後、暴行事件の容疑者と思われる男とその恋人の周辺で怪事件が相次ぐというプロットで、タイトル通り幽霊が目撃されます。プロットはシンプルで底が浅そうですが、最終章では結構複雑なひねりを効かせています。もっとも読者に対してフェアに謎解き伏線を張ってはいないように思えますが。トリックよりも人の心の移り変わりが1番印象に残る作品でした。

1レコード表示中です 書評