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ミステリの祭典

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死刑狂騒曲

作家 嶋中潤
出版日2018年12月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2025/02/25 17:54登録)
裁判シーンのプロローグとエピローグの間が4章に分けられた作品。判決確定後、刑が未執行の死刑囚を解放しないと、人質を殺害するという脅迫状が、警視総監等に送られてきた、という事件です。こんな大げさな事件の捜査で重要な役割を果たすのは、雲上(うんじょう)菜奈刑事で、第3章まではほぼ彼女の視点から描かれます。
真相には驚きはないものの、展開はサスペンスフルでおもしろくできています。ただ問題は80ページ近くある第4章です。その大部分は、それまでの警察捜査ではなく、雑多な人物の会話や心理でできているのです。それも本作のテーマ性とは関係ない描写までかなりあります。丹下親子のシーンで、本作の発想の問題点がある程度示されるものの、本来その人物の行為は許されるかどうか、それが問われるべきことだと思えました。
エピローグも意外性はあるのですが、テーマにそぐわないような…

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