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ミステリの祭典

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一丁倫敦殺人事件

作家 日影丈吉
出版日1981年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2018/12/19 22:02登録)
(ネタバレなしです) 1981年発表の本格派推理小説です。東京丸の内の煉瓦街で発見された死体は額に五寸釘を打込まれており(但し死因は毒死)、その前日には丑の刻参りの装束の女性が目撃されているという出だしはなかなか魅力的で、しかも後半になると怪異現象が相次いだり新たな死亡事件(といっても過去の事件ですけど)が注目を浴びたりと謎が深まります。しかし物語の展開がどうも行き当たりばったり感が強くて(私の読解力の弱さもありますが)、どきどき感よりも混迷感が勝って読みにくかったです。真相解明も1人の探偵役の説明でないためか、まとまりがよくないように思えます。

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