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ミステリの祭典

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奥の部屋

作家 ロバート・エイクマン
出版日1997年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2022/12/25 07:13登録)
幽霊の出ないゴースト・ストーリーといえる。短篇なのにオチがない。捉えどころがない作品集です。
①学友 6点 学友・サリーが亡くなった父の家に住み始めると人が変わったようになる。彼女が交通事故に遭い入院。彼女の家の様子を見に行くと異様な雰囲気、亡くなった父親の影がちらつく。サリーには付き合い人はいないはずなのに妊娠。彼女は特別な方法で生むという・・・サリーの醸し出す不可解さ。雰囲気は「ローズマリーの赤ちゃん」 
②髪を束ねて 6点 婚約者の両親の田舎を訪ねた女性は、森の中の教会にどうしても足が向いてしまう。夜中に家を抜け出して・・・そこは魔の領域なのか 
③待合室 7点 真冬であるが駅員の案内で待合室で一夜を過ごすことになる。歌姫の夢を見た。夢の中の登場人物は皆温かった・・・幽霊より生身の人間の方が 
④何と冷たい小さな君の手よ 4点 昔の恋人に電話するが、その友人が電話を取った。やがて電話だけのやり取りだがその友人に溺れていく・・・得体の知れない相手 
⑤スタア来臨 6点 ベテラン女優が田舎町にやって来た。その連れは若い女性であった。女優は泊り客にあることを告白した・・・若い連れの正体 
⑥恍惚 5点 老女マダムAの館を訪れた男の手記。旅行に出かけている養女の部屋を見たり、ドレスに触れたりし、まだ見ぬ女性に・・・グロテスクでエロティック 
⑦奥の部屋 7点 少女は誕生日に大きな人形の家を買ってもらう。分解ができないので外側から見るしかない。隠された奥の部屋があるようだ。それに気が付いた母親はなぜか売り払ってしまった。大人になり、森の中で道に迷うと人形の家にそっくりな家を見つける・・・少女が家主であったら

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