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ミステリの祭典

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裁判
旧題『錯乱―ある殺人事件の分析』

作家 ロバート・トレイヴァー
出版日1958年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 弾十六
(2018/11/11 21:34登録)
1958年出版。創元文庫で読了。
1958年の米国ベストセラー(Publishers Weekly調べ)トップ3は
1 Doctor Zhivago by Boris Pasternak
2 Anatomy of a Murder by Robert Traver (本書)
3 Lolita by Vladimir Nabokov
本書は映画化(1959)され、日本版の題は『或る殺人』(オットー・プレミンジャー監督、ジェームズ・ステュアート主演)
私は映画を最初に見て、納得がいかないところがあったので原作を読むことにしました。
上下巻あわせて800ページの厚さ。でも映画が意外と原作にかなり忠実(もちろん大きく変えた部分あり)なので、イメージが浮かびやすくスラスラ読めます。文章は悠々たるものですが冗長ではありません。映画の疑問点は原作を読んで全て解消しました。ただし原作も純オリジナルとは言えず実録に近いようです。
作者が本職なので法廷シーンは迫力があります。もしかしたらペリー メイスンのTVドラマ(1957年から)の影響がこの作品をベストセラーにのしあげたのかも、と想像してしまいました。

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