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ミステリの祭典

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日本ミステリーの100年
おすすめ本ガイド・ブック

作家 評論・エッセイ
出版日2001年03月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 斎藤警部
(2018/10/20 23:39登録)
“時間や経済と相談して、ぜひたくさんの作品を読んでいただきたい”

著者は山前譲。 1901(明治三十四)年に始まり、大正、昭和を経て2000(平成十二)年で終わる一年ごとのエッセイ風歴史スケッチ。ガチ研究書的ディープな知識は求め得ないが、拙者の様なライトユーザには充分、時々パラパラめくるだけで何だかいい気持ちでタイムスリップ出来てしまう、得難い一冊であります。 エッセイの他にその年の代表作(古い時代となると現在忘れられている作も多くなかなか興味深い)、ミステリ各賞の受賞作一覧、また日本ミステリ史と社会一般の対照年表 が付き、佐野洋の生まれたのが野口英世の逝った丁度十日後であるとかが分かる。大阪圭吉が没したのはヒトラー自殺より後か。。 更に昔の雑誌や単行本の表紙写真も多数掲載。守友恒『幻想殺人事件』だの『名作』昭和十四年十一月號だの、嗚呼面白い。 一見軽い本のようでいて、実は結構内容詰まっていますね。 副題の「おすすめ本ガイドブック」ってのは微妙に本作の趣旨とズレてますけどね。

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