ヴィク・ストーリーズ ヴィク |
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作家 | サラ・パレツキー |
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出版日 | 1994年09月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | 空 | |
(2018/10/18 23:29登録) 1983年から1992年にかけて発表されたヴィク・シリーズの短編8編を収録した日本独自の…というか、本国ではさらに1編追加して出版される前に日本で出してしまった短編集です。長編よりも謎解き的な要素の強い作品もかなりあるのが、少々意外です。 『高目定石』はタイトルからもわかるとおり、碁を扱った話で、ヴィクと同じ建物に住んでいる日本人老夫婦が登場します。非常に珍しい題材だと思ったら、訳者あとがきによると、作者の夫君が碁をやっているそうです。『ピエトロのアンドロマケ像』は三人称形式をとっていて、長編でもお馴染みの医者ロティが働く病院の理事長マックスの視点からほぼ描かれています。ヴィクを客観的に見る作品もたまにはあっていいかなと思えました。『マルタの猫』のタイトル元は言わずと知れたあの作品。ただし本作の方は本物の生きた猫です。これは殺人かと思わせて肩透かしを食わせる犯罪のからまない話。 |