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ミステリの祭典

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猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
猫弁シリーズ

作家 大山淳子
出版日2012年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2018/09/03 11:22登録)
 適度な緩さを孕んだ筆致のぽわーんとした世界観であるから、偶然の出逢いが都合良く繰り返される点は大目に見る。T氏の代表作との類似も、パクり云々と言うものではないと思う。百瀬が天才とはとても思えないけれどまぁ良い(というか、弁護士というフィールドに於ける“天才”とはどういうものか?)。
 しかし、偏見であることは承知の上だが、80%の力で及第点は取れるからそれで充分でしょう?みたいな、書ける人が書けるものを書いた“だけ”との雰囲気が全体的に感じられて、それは別に悪いことではないのだけれど、私はいまひとつ乗れなかった。

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