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ミステリの祭典

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みずは無間

作家 六冬和生
出版日2013年11月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 糸色女少
(2018/09/02 10:07登録)
土星調査に派遣された宇宙探査機のAIには、研究者「雨野透」の人格が転写されていた。ところが広大な宇宙に放り出され、無目的で孤独な放浪に強いられることに。そんな「彼」の心に、恋人みずはとの思い出が去来する。
記憶と感情、精神と魂、それら「人格」を構成する諸要素が「彼」の中で化学反応を起こす。過食症だった彼女との思い出は、やがて宇宙の意味にも関わって・・・。
情報知性体の創出、自己複製する人工機能、ポストヒューマンな存在といった硬質なSF的設定を背景に、人間とは何か、人間性とは何か、人生とは何かと考えさせる。

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