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ミステリの祭典

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MM9
MM9シリーズ

作家 山本弘
出版日2007年12月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 メルカトル
(2018/07/22 22:00登録)
地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では、怪獣対策のスペシャリスト集団「気象庁特異生物対策部」、略して「気特対」が日夜を問わず日本の防衛に駆け回っていた。多種多様な怪獣たちの出現予測に正体の特定、そして自衛隊と連携するべく直接現場で作戦行動を執る。世論の非難を浴びることも度々で、誰かがやらなければならないこととはいえ、苛酷で割に合わない任務だ。それぞれの職能を活かして、相次ぐ難局に立ち向かう気特対部員たちの活躍を描く、本格SF+怪獣小説。
「BOOK」データベースより。

本格怪獣小説かつSF作品。充実した内容で特撮ファンは必須アイテムと思われます。
多重人間原理、神話宇宙などの多少小難しい理論が出てきますが、理解できなくても全く問題ありません。ただただ、気特対の活躍と、個性溢れる怪獣たちの暴れっぷりを堪能して楽しむ娯楽作と割り切ればいいのです。そうすれば必ず誰が読んでも満足できると私は信じます。
中でも気特対の部員で主役級のさくらと少女怪獣のヒメには思わず感情移入してしまいます。映画『キングコング』を彷彿とさせるシーンなど、一脈通じる部分があるようにも思えます。
ちなみに気特対はそう、科学特捜隊、略して科特隊をもじったものと推測できますね。忘れていましたが、MMとはモンスター・マグニチュードの略で、怪獣のスケール、被害の度合い(推定)を測る尺度です。

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