home

ミステリの祭典

login
名探偵13人登場
中島河太郎編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日1974年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 斎藤警部
(2018/07/22 10:16登録)
薄暗い寝室、ナイフを持った男の影が落ちるシーツには、指先より血を流す女の腕がだらり、、、そんな昭和の推理クイズ本フレイヴァ満載の表紙にはダメを押すように『MURDER』『人殺し!!』と言わずもがなの賑やかしワードが踊ります。もうこのビジュアルだけで満腹ですが、中身も昭和の割と幅広い年代に渉る名手達の短篇をずらりと並べて時代空気込みの読み応え。装丁のイメージに従い推理クイズの正解を当てに行くつもりで読むのが面白いかも。ただ全作にいわゆる「名探偵」が登場するとは限らないので(探偵役はいるが)タイトルにはやや偽り有りか。 編者は中島河太郎(!)

「夢の中の女」横溝正史/「怪奇を抱く壁」角田喜久雄/「X重量」木々高太郎/「選挙殺人事件」坂口安吾/「変化牡丹」山田風太郎/「電話でどうぞ」島田一男/「赤い痕」仁木悦子/「滝に誘う女」戸板康二/「砂とくらげと」鮎川哲也/「縄の繃帯」陳舜臣/「アドリブ殺人」都筑道夫/「浮気する死体」海渡英祐/「月世界の女」高木彬光 (ベストセラーノベルス)

1レコード表示中です 書評