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ミステリの祭典

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十三度目の女
南郷弁護士シリーズ

作家 島田一男
出版日1990年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 斎藤警部
(2018/07/18 02:21登録)
夏だ! エレキだ! 島田一男だ! シマイチ関西弁もチョコイと堪能出来る、三十年代昭和の空気でブンブンの短篇集。 某作、”助手の金丸京子の声にも顔を上げず、拡げた世界ヌード写真集のページをめくる”南郷弁護士って。。「世界ヌード写真集」って。。。 某作、そのタイミング、歯医者の打つ楔にクラクラだぜ。 某作、替玉の逆転劇こいつァなかなか、ブラウン神父への感服型挑戦状として有り難く受け取るぜ(俺が神父なんじゃねェが)。 全体で見るとトリックの工夫が深かったり浅かったり、トリックと人情物語との絡みがきつかったり緩かったり、色々ですが、細かいこたァ置いといて日本の夏にはやっぱり島田一男の短篇。 これは傑作撰ってガラじゃないお気楽な一冊だがキツい一発も数篇混じる。

銀色の恐怖/電話でどうぞ/黒い誕生日/拳銃何を語る/十三度目の女/赤と青の死/ガラスの矢/無邪気な妖婦/大兇/悲運の夜
(光文社文庫)

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