レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼 |
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作家 | 雪富千晶紀 |
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出版日 | 2018年02月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | メルカトル | |
(2018/07/16 22:20登録) 大学生の越智友哉は、中学の同窓会に参加することに。しかし集まったメンバー達は、一様に何かに怯えていた。そんな中、1人が突如変死する。実は既に元級友が6人も、謎の死を遂げているという。更に続く旧友の死に、友哉は元彼女のリカらと共に調査を開始。近現代の連続殺人犯たちをモチーフにした、テーマパークのホラーハウス、“殺人館”の呪いではと推測するが…。このどんでん返し、予測不可能!究極のホラーミステリ、登場!! 「BOOK」データベースより。 そりゃあ予測不可能ですよ。確かにどんでん返しですよ。でもねえ、そこに至るまでが。文章や構成が下手、もしこれを手慣れた作家が手掛けていればそれなりの傑作に化けたかもしれませんね。 例えば「息を吐いた」という文言が十回以上出てきます。表現力不足なのか、くどいのか分かりませんが、正直またかと何度も思いました。その度にやるせない気持ちにもなりましたよ。もう少し読ませてくれないと、若干飽きが来ます。人間も描けてません、全く無個性の学生たちがどんな言動をしようと、少しも心が動きませんよね。 内容的にはホラー半分ミステリ半分って感じです。 あるトリックが効果的に使用されていますが、多くの読者は最後まで騙されると思います。その意味ではまあ作者の狙いは成功なのでしょう。決してアンフェアという訳ではありませんが、やられた感やカタルシスは生まれません。何故ですかね。 |