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ミステリの祭典

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青空と逃げる

作家 辻村深月
出版日2018年03月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 YMY
(2018/07/12 20:16登録)
父親がスキャンダルに巻き込まれた影響で、全国を転々とすることを余儀なくされた小学生の本条力とその母・早苗の逃避行を描いている。
父親は本当に世間から非難されるようなことをしたのか、自分たちは一体何から逃げているのか、10歳の力には分からないことだらけ。高知・四万十や兵庫・家島など、訪れた地で信頼できる大人や友人を見つけたと思った途端に大人の都合で引き離される。そんな旅を続ける中で、親子の関係も変化し・・・。
湿っぽくなりがちな話題を爽やかな筆致で描き切り、清々しい読後感を残す。

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