まだなにかある |
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作家 | パトリック・ネス |
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出版日 | 2015年06月 |
平均点 | 7.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 7点 | 糸色女少 | |
(2018/06/06 22:02登録) 16歳の少年セスは寒い冬の日、荒れ狂う海に飛び込んで死んだ。ところが気が付くと、体には布が巻かれ、ほぼ丸刈りで、傷だらけで倒れていた。無人の町に一人で。 セスは水と缶詰で命をつなぎ自問する。ここは地獄なのか、自分はなぜこんな格好なのか、そもそも本当に死んだのか。最後の疑問にだけは「死んだ」と自信をもって答えられたのだが・・・。 セスは町をさまよい、過去を振り返る。そして現れる黒人の少女と、ポーランド人の少年。セスは2人に反感を持ちながらも行動を共にするうち、恐ろしい可能性に気付く。 やがてセスの自殺の原因が明らかになり、世界の全貌が見えてくるとともに「死」が襲ってくる。意表を突くスリリングな展開と、深い感動が凝縮された近未来SF. |