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ミステリの祭典

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誘拐犯はカラスが知っている
天才動物行動学者 白井旗男

作家 浅暮三文
出版日2018年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 makomako
(2018/05/20 09:19登録)
 天才動物行動学者が主人公で、動物の生態から犯罪を紐解くというかなりユニークなお話です。
 無理がある設定とは思いますが、読めばそれなりに面白い。7つの短編で全体として連作風となっています。最初の2つの話はかなり興味深いのですが、あとはもう一つかな。
 動物の生態について興味深いお話がちりばめているのですが、鳥が名画の作者の区別ができるぐらいまではびっくりでよいのですが、真贋がわかるとなるとちょっと本当?となってしまいます。
 主人公のもう一人の女性はこてこての関西弁。作者が関西人なのでこういったこととなったのでしょうが。
 私は若い頃大阪にしばらく暮らしました。当時関東の言葉でしゃべられると気取ったかなり違和感がある感じを受けたのですが、この設定は関東なのでここで、こんなこてこての関西弁でしゃべられると、ちょうど関西の方が大阪で関東言葉でしゃべられた時のような違和感があると思います。関西落語や吉本みたいな感じ。
 大阪で聞く関西弁は好きなのですが。
 関西なまり程度だときっともっと可愛い感じアップしそうです。

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