home

ミステリの祭典

login
磁極反転
改題『磁極反転の日』

作家 伊与原新
出版日2014年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 糸色女少
(2018/05/07 19:32登録)
東京の空に真っ赤なオーロラが出現、さらに人工衛星の落下や通信障害など深刻な問題が発生する。一方、都内の病院から妊婦が次々に姿を消すという怪事件が起こる。
地球に異常事態が起これば、世界はどうなってしまうのか。そうした天文及び自然現象の描き方が実にリアル。もともと作者の専門は地球惑星物理学で、本作にはその確かな知識がふんだんに取り入れられている。
また地球史レベルの異常を扱いながら、人間模様と犯罪ドラマがしっかり描かれており、取材を通じて謎を探求するヒロインの行動から目が離せない。知的興奮を誘う一作。

1レコード表示中です 書評