レイチェル母さん |
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作家 | 本馬英治 |
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出版日 | 2016年03月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | YMY | |
(2018/04/27 20:09登録) 主人公は小6の根津。友達は心霊写真を撮るのが趣味の右田だけ。ふたりで「世界の終わり」について話しながら、丘の上の幽霊屋敷行ってみると、優等生の高松がスコップで黙々と穴を掘っていた。シェルターを作るという。 そんな3人が幽霊屋敷で、女の幽霊に出会うところから物語が始まる。女は「沈黙の春」を書いた生物学者レイチェル・カーソンの生まれ変わりだといい、やがて顔を真っ白に塗り、白い木綿のワンピース姿で街をさまようになる。 根津たちはその女と関わるうちに、町の悲鳴に気付く。そしてその悲鳴を打ち消すかのように、町をあげての大きな祭りの話が持ち上がる。 とらえどころのない恐怖の中で、3人の少年は仲間を見つめ、家族を考え、世界に目をやる。彼らを待ち構えているのは、終末なのか、それとも・・・。少年たちの目を借りて、現代の不安を鮮やかに描いている。 |