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ミステリの祭典

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結婚は命がけ
ジェニー・ケイン

作家 ナンシー・ピカード
出版日1992年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2018/03/25 19:27登録)
国際ミステリ愛好家クラブのマカヴィティ賞(第2回)受賞作。
この作家の作品は原題と邦題とがまるっきり違っているものが多いのですが、本作は “Marriage Is Murder” なのでかなり近い例外作です。
市民財団所長ジェニー・ケインのシリーズ第4作で(第3作だけは未訳らしいです)、家庭内暴力とその結果起こる殺人がテーマのかなり深刻な内容です。それにジェニーとジェフ・ブッシュフィールド刑事との間近に迫った結婚式の話をからめて話は進んでいきます。二人の結婚の方は無事まともな式を終えることができるのかというユーモラスなサスペンスもあり、事件の重苦しさと対照的に描かれています。
最後、ジェニーの親族が事件に巻き込まれることになるサスペンス調の展開の後の事件の結末は、発端からすると意外性があるのですが、個人的にはあまり後味が良くないようにも思いました。

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