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ミステリの祭典

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悪寒
真壁修刑事&宮下真人刑事 白石真琴弁護士

作家 伊岡瞬
出版日2017年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 人並由真
(2018/03/19 17:46登録)
 ドラマチックな導入部のうまさと、いびつな悪人像の鮮烈さ。この辺はさすがに伊岡作品といった手応え。
 前作『痣』の主人公だった刑事・真壁が再登場し(さらに別作品の白石弁護士一家ともリンク)、この作者としては珍しい? シリーズキャラクターの活躍という趣向もうれしい。
 ただ最後に真相が明らかになったあとで中盤を読み返すと、ある人物の目撃証言はいったい何だったろうかと疑問が生じる(特に虚言を吐く理由も思い当たらない)。
 事件の真っ只中でややこしい事態が起きて主人公の焦燥が煽られたのはいいものの、トータルで見ると描写に整合を欠いたということであろうか。

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