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ミステリの祭典

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老いたる詐欺師

作家 ニコラス・サール
出版日2017年11月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 人並由真
(2018/03/19 15:35登録)
 普通に書いたらなんと言うこともない話を、(クライマックスの手前まで)時系列を逆行して語る『瓶詰地獄』形式のクライムストーリー。
 なんでこんなややこしい手法を採るのかの意図は物語中盤で見えてくるが、物語の様相が変わってくるある意味グロテスクな迫力と、人間の悪と執念について一考させる筆致は個人的にはなかなか良かった。
 仕掛けのいくつかが見え見えなところあるが、まあそれは定石として寛容できる範囲内であった。

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