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ミステリの祭典

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エピローグ

作家 円城塔
出版日2015年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 虫暮部
(2018/03/19 09:35登録)
 またぞろ韜晦と嘲弄に満ちた脱力的舌先三寸で何だか良く判らんという失望と共に読了する期待の下に手に取った本書は豈図らんや意外な程に“物語”している。殺人事件が先か探偵小説が先か。あなたたちの創造性は、出典を忘れる能力です。もはや、人類に理解される必要を見いだせない。神林長平『戦闘妖精・雪風』を彷彿とさせる、という比較は文庫版解説で書かれちゃったが、筒井康隆の物語破壊を経由して夢野久作『ドグラ・マグラ』につながる気もする物語の物語。まぁやっぱり“判る”とは言いがたいんだけど。

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