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ミステリの祭典

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黒の組曲

作家 深谷忠記
出版日1992年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2018/03/17 11:27登録)
娘の手元に父親の手記と、その友人による小説「静寂の秘密」があった。父の手記には父親の兄の自殺と兄の友人の自殺について書かれてあった。一方、小説「静寂の秘密」も登場人物の名こそ違え、その二人の死に関する内容である。小説は前半だけで、後半の真相、二人の死は自殺ではないとする部分は未発表であった。父の調査によると、不正入学が絡んでいるようである。しかし、小説の方ではそのことに全く触れられていない。真相は?・・・。作中作があり、若干混乱します。作中作「静寂の秘密」の真相は成る程と思えるものでした。また、ラスト、小説「黒の組曲」自体にあるトラップをかけるところが楽しめます。

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