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ミステリの祭典

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5グラムの殺意
警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希

作家 吉川英梨
出版日2015年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 斎藤警部
(2018/03/15 13:04登録)
ほのぼのイヤミス with 胸いっぱいのリアリティ、時にその欠如、要所適時の軽さがラノベっぽさを演出するも、基本線は中年初期~前期の女性刑事達を中心に据えたハードな警察小説。

謎めいた毒殺実況らしきプロローグの後、六本木の違法変態クラブ、透明ガラスのフロアで踊るJCやJK(ガラスの下は変態客でいっぱい)の中のJC一人が、別のJCらしき人物(覆面等でちょっと怪しい)にフロア上でバットにより撲殺さ
れる。事件は連続殺人らしきものに発展(ここでちょっとしたヒネリ有)。 育児に疲れ切った若い母親のあわや殺害未遂や、情緒にトラブルを抱える子供たちとその親のサークルでの小事件も並行して登場し、謎は何気に重なり合い行くが。。

終結少し前に明かされる「或ること」の大動機はおぞましさ爆裂モンだが、前述の微妙なラノベ要素のせいか、社会派まじやばいというよりむしろトンデモ方面の味わいになっちまって、結果、人畜無害、かも。。。。違うかも。。。 タイトル『5グラムの殺意』には予想外に残酷な重みがありましたね。。←この書き方ちょっとダブルミーニング

この世に、キチガ●ほど悲憤慷慨を醸す存在が在りましょうか!

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