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ミステリの祭典

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ハリウッドに別れを
私立探偵ジャック・ルヴァイン

作家 アンドリュー・バーグマン
出版日1984年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2019/06/29 22:59登録)
作者のバーグマンをWIKIで検索してみると、まず監督・脚本家として紹介されていて、グレゴリー・マクドナルド原作の『フレッチ/殺人方程式』の脚本も担当しています。ハリウッドを舞台にした小説を書くのも当然と思われますが、他の作品は翻訳されていないので、映画との関係は不明。
映画ではコメディを得意とした作者らしく、ユーモラスな面もかなりある軽快なハードボイルドで、時代設定の1947年、アメリカの「赤狩り」というシリアスに扱えばいくらでも重くできるテーマも、あっさりと扱われています。リチャード・ニクスン議員(もちろん後の大統領。本作はウォーターゲイト事件後に書かれています)も登場して、巻末解説では「悪役」とも書かれていますが、真面目に共産主義に危惧を抱く人物としては描かれています。もう一人、これは私立探偵ルヴァインを助ける実在の俳優の活躍は、実に痛快でした。

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