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ミステリの祭典

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冬の光

作家 篠田節子
出版日2015年11月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 猫サーカス
(2018/02/14 21:41登録)
四国遍路の帰路、徳島発のフェリーから冬の海に消えた父親の死の謎を次女が追求する家族ミステリ。父親は家族に隠れて長年愛人と関係を持っていた。次女は遍路をたどり、父親の人生とは何だったかを探ることになるが、小説ではそれと並行して父親の回想が入る。家庭にも恵まれ、企業人としても評価を得ていたのに、どこで踏み迷ったのか。今時珍しいくらいに人生とは何か、自分とは何かを正面から問いかける本格小説。次女が最後に見出す死の真相が静かな感動を呼ぶ。

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