| TAKER 復讐の贈与者3 |
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| 作家 | 日野草 |
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| 出版日 | 2017年11月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 6点 | ボンボン | |
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(2018/01/31 23:30登録) 『GIVER』、『BABEL』に続く、復讐の贈与者のシリーズ最終巻。若い読者が多いので、今回は単行本を出さずに文庫書下ろしとなったそうだ。若い読者でなくて申し訳ない。 帯の煽りに「静かに火花を散らす頭脳戦」とあるが、そのとおり。騙しだまされ、嘘に演技に、上手のさらに上手を行く攻防。読んでいるこちらはそんなこと一切知らずにただ読むしかないので、いちいちショックを受け、ハラハラとサスペンスの世界に浸れる。 義波の心の回復、そして成長に救われるが、基本的に愉快な話ではない。人間て複雑、ままならないけどそれが人生、というようなことを改めて思い出させてくれる初々しい作品だ。 |
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