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ミステリの祭典

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京都の祭に人が死ぬ

作家 山村美紗
出版日1981年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 測量ボ-イ
(2018/02/10 13:18登録)
多作で知られる氏の短編集。
突出したできばえのものはないですが、以下簡単に書評。

<華やかな殺意>
タイトルが古えの乱歩賞作品を彷彿。
ラストの意外性があって、個人的にはこの短編集でベスト。

<祇園祭殺人事件>
真犯人にあと出し感あるのが不満だが、ラストの少年による
告白が何とも皮肉で、印象に残ります。

<くらやみ祭りに人が死ぬ>
倒叙もの。まるで鮎川氏が書いたようなタッチ。

<鞍馬の火祭>
スッキリ感に欠けますが、まずまず。

<なぜにあなたは京都で死ぬの?>
このタイトルを見て、昔の歌謡曲(この言葉自体が死語?)を
連想した方は、50代前半の小生の同年代以上の方でしょう(笑)

<鬼法楽殺人事件>
事の真相に偶然が入り込み、凡作の部類。

<時代祭りに人が死ぬ>
これはトリックがわかり易く、スッキリ感あり。

採点5基礎点5点に、集英社文庫版で鮎川氏が解説を書いている
のでプラス1点を献上。

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