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ミステリの祭典

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魔術師の視線

作家 本多孝好
出版日2014年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 猫サーカス
(2018/01/04 18:59登録)
かつてインチキだとたたかれた「超能力少女」と彼女の周囲で起こる謎の陰謀をめぐるサスペンス。ビデオジャーナリスト楠瀬薫のもとへ、以前超能力少女とマスコミに登場した少女から「ストーカーにつきまとわれている」と助けを求められる。どこまで彼女の言葉を信じていいのか迷っている中、楠瀬の知り合いが怪死するなど、事件は思わぬ方向へ進んでいく。常に相手の視線の動きを追い、言動の裏を読もうとする心理描写と真実をめぐる攻防が全編に渡って展開されているとともに、ミステリとしての意外性も巧みに織り込まれている。その一方で、人物の描写が生々しく伝わってくるドラマの描き方も上手い。

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