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ミステリの祭典

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ダールグレン

作家 サミュエル・R・ディレイニー
出版日2011年06月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 糸色女少
(2017/12/24 09:25登録)
原書は1975年に分厚いペーパーバック1巻本(879ページ)で刊行。過激な性描写とバイオレンスが話題を呼び、100万部とも言われるベストセラーになった。
物語は、記憶を失った若者が隔離都市ベローナに足を踏み入れるところから始まる。かつては200万人の人口を擁した大都会だが、謎の天変地異により外部との通信が途絶し、今も街に残るのは千人ほど。夜に浮かぶ二つの月、日付がランダムに変化する地元紙、奇妙な光学装置を身に着けたギャング団・・・。
謎めいたこの街を舞台に、自伝的要素を交えつつ、若き詩人の遍歴の旅が描かれる。
ウィリアム・ギブスンの序文に曰く「これは文学の特異点である」。文学的迷宮を探索する楽しみを堪能させてくれる伝説の奇書。

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