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ミステリの祭典

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真夜中のフーガ
大道寺勉

作家 海野碧
出版日2008年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2017/12/12 13:03登録)
 偶然をどこまで許容するかは、合理的な説明を期待されるミステリに於いて重要な問題だろう。個人的には、物理トリック等の実現可能性は比較的甘く評価出来るが、“無関係に見えたA氏とB氏が実は知り合いだった”のような人間関係のつながりについてはかなり気になる。本作でも、主人公に降りかかったふたつの案件が別ルートでつながっていて、ちょっと首をかしげざるを得ない。結末のエピソードも唐突。とはいえ非常に“読ませる”文体は安定しており、本格ミステリ的な驚きを期待する気持とは別のところで楽しんだ。 

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