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ミステリの祭典

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夜明け
夜明日出夫シリーズ

作家 笹沢左保
出版日1990年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2017/11/25 23:50登録)
(ネタバレなしです) 1990年発表のタクシードライバー夜明日出夫シリーズ第2作の本格派推理小説です。講談社文庫版で約250ページというコンパクトな作品で、登場人物も多くなくシリーズ前作の「アリバイの唄」(1990年)と同様、犯人当てではなくアリバイ崩しの謎解きです。そのアリバイはシンプルにして鉄壁、何しろ犯人と思われる容疑者が犯行推定時刻には夜明の運転するタクシーに乗っていたというものなのです。「アリバイの唄」のような大掛かりなトリックではありませんが、逆転の発想が印象的なトリックが使われています。なお本筋とは関係ありませんが元敏腕警部補だった夜明がなぜ警察を辞職したのかの理由が本書で説明されています。

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