| アノニマス | 
  
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| 作家 | 野崎六助 | 
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| 出版日 | 2003年10月 | 
| 平均点 | 4.00点 | 
| 書評数 | 1人 | 
| No.1 | 4点 | 虫暮部 | |
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      (2017/11/06 10:16登録) 作者の引っ込みが付かなくなってどうとでも解釈出来そうなところへ不時着したような感触。面白い部分もあるが、長さに見合う読書体験だったとは言えない。虚構性を利用してミステリを解体した、と言う点は最近読んだ某長編と共通しているが印象はだいぶ違う。何でもありなものを面白く読ませるには相応のヴィジョンと手並みが必要なのだな~と2編を比較して思った。 ネット上の文章のわざとらしい軽薄さは、意図的なものだと判ってはいても耐え難い(ということは作者の意図が成功しているわけか?)。 ストーリー設定上しかたないとはいえ、何編ものホラー小説が結末やその解釈まで紹介されているのは好ましくない。 (ところで、作品によってはジャンルを明記することがネタバレになっちゃいますね。)  | 
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