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ミステリの祭典

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無人島の首なし死体
久我京介シリーズ

作家 藤原宰太郎
出版日1988年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2017/11/04 21:56登録)
(ネタバレなしです) 1988年発表の久我京介シリーズ第2作の本格派推理小説です。この作者ですと古今のミステリーのネタバレが気になるところですが果たして作中でネタバレの大盤振る舞い(笑)。首なし死体はエラリー・クイーンの「エジプト十字架の謎」(1932年)にクレイトン・ロースンの「首のない女」(1940年)、アリバイ・トリックはアガサ・クリスティーの「シタフォードの謎」(1931年)にロイ・ウインザーの「死体が歩いた」(1974年)、密室トリックは斎藤栄の「国会議事堂殺人事件」(1978年)がネタバレされていますのでまだ未読の方はお覚悟を。トリックが小粒なのはまあ仕方がないところでしょうが、手掛かりに基づく推理というよりは思いつきが当たったレベルの謎解きにしか感じられないのが少々不満です。

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