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ミステリの祭典

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自殺の丘
刑事ロイド・ホプキンズ

作家 ジェイムズ・エルロイ
出版日1990年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2022/10/06 21:23登録)
ロイド・ホプキンズ刑事シリーズの第3作です。ホプキンズに対する精神分析結果所見から始まりますが、精神科医は、ホプキンズは早期退職すべきだとの診断を下しています。第2作『ホプキンズの夜』は未読ですし、第1作『血まみれの月』もあまり覚えていないので、ロス市警察内部の人事関係やホプキンズの立場など、よくわからないところもあり、読み進んでいくのに苦労しました。なお本作は、犯人グループとホプキンズの視点を切り替えていく構成になっています。
それにしても本作、よくもこんな情緒的に不安定な登場人物ばかり集めたものだと思わせられました。感情・欲望をコントロールできないのは、ホプキンズと強盗主犯ライスだけではありません。特にガファニー監査内務課警部の行動と最後の「対決」部分など、ほとんど理解不可能で、ホプキンズより前に精神科医にかかる必要があったのではと思えました。

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