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ミステリの祭典

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特務工作員01

作家 大藪春彦
出版日1978年11月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 斎藤警部
(2017/10/05 00:24登録)
公務員でルパン3世+ゴルゴ13(=ルルゴン16)みたいな男が主人公。ナイジョー(内情)こと内閣情報室付特務工作員の中でもピカイチの実力を持つ01番の石坂晃が命を受け國際レヴェルで起こる火急の厄介ごとを次々に斬りまくる、というか撃ちまくる殺しまくるヤリまくる(三番目のはまァ控えめ)のだが、ただ単純に国家武力の先鋒となって問題鎮圧する様を描くのでなく、そこには毎回どうにも嫌らしい釈然としないしこりが空中に漂い、最後にはそのしこりもミステリ的には解き明かされ人間的には依然わだかまりを残したまま。。と苦く激しい魅力たっぷりの一冊。  

第一話 回想録争奪作戦
第二話 原子力空母粉砕作戦

私の読んだ旧い双葉新書(ひょーっとしてプレミア付いてねえべが)には『長編非情アクション』なる素敵な肩書きが付けられています、が実際には六話の短篇連作、但し六話全体通しての大ストーリーも流れているので肩書きも全くの嘘ではない(そのストーリーは言わずにおこう)。 「非情」ってのは情容赦無い殺しっぷりの事か(但し不必要に痛めつける事はしない。必要な時はやるけど)。ハードボイルドの意味での「非情」は全く無く、主人公が狙われ、追い詰められ、反撃し、見事に敵を殲滅するまでの心情一切が赤裸裸に描かれる類の迫真力で勝負。描かれるのは心情のみならず、大藪印の薀蓄波状総攻撃(銃器、肉体、各種ヴィークル等々)もまた最高に興味津々の描写でリアリティたっぷりに晒される。最高だ。

第三話 政府貯蔵金塊強奪作戦
第四話 ジョンソン燃料基地爆破作戦

んでやっぱり、飽くまでミステリ小説として読んで、そのオマケ(アクションだの薀蓄だの國際政治の暴れっぷりだの)の大盤振舞にも圧倒される、ってのが幸せな読み方だなあ、自分としては。

第五話 機動隊殲滅作戦
第六話 テレビ塔爆破作戦

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