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ミステリの祭典

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家政婦トミタ

作家 高田侑
出版日2012年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 猫サーカス
(2017/10/04 20:30登録)
テレビドラマ「家政婦は見た!」「家政婦のミタ」をもじった題名ながらも、中身はれっきとしたホラーサスペンス。美人家政婦を雇ってから怪しい出来事が連続して起こる。家政婦の不気味な存在感と周到なたくらみによる陰湿な悪意がじわじわと家の中に入り込む恐怖。その過程が実に生々しく描かれている。また庭でエアガンを撃ちまくる70歳の母と41歳の息子というユニークな隣人一家をはじめ、近隣の人間関係が複雑に絡むことで、予想できない展開を生み出している。如実に伝わってくるのは、冷気や腐臭が部屋に充満している感覚。物語が終わってもなお恐怖の余韻が残る。

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