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ミステリの祭典

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コニャックの味
マイケル・シェーン中編集

作家 ブレット・ハリデイ
出版日1964年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2023/06/15 23:34登録)
表題作と『死人の日記』の中編2作が収録されています。
表題作は調べてみると1951年発表という情報がありましたが、そんなものでしょうか、おなじみジェントリイ課長も登場します。一方ルーシイ・ハミルトンが名前さえ出て来ないのは、どうなっているんでしょう。シェーンがコニャックに詳しいところを発揮する事件です。アクションは豊富で読ませますが、真相は今ひとつ。
『死人の日記』は1945年3月の事件だと最初に書かれていて、舞台も当時シェーンがいたニュー・オーリンズです。本作の方が少し長く、原書のタイトルはこちら(”Dead Man’s Diary”)が採られています。ルーシイの隣人からの依頼に始まるかなり複雑な話で、登場人物も多く、話のつながりがわかりにくいところがあります。殺人犯以外の人物によるあるトリックが事件を難解にしている、パズラーと言った方がいいような作品でした。

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