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ミステリの祭典

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危険な童話

作家 土屋隆夫
出版日1961年01月
平均点6.74点
書評数23人

No.3 6点 makomako
(2008/09/26 18:06登録)
犯人はすぐ分かってしまうが犯行がなかなか証明できないお話。童話を使ったトリックでもあるがちょっと苦しいか。メインのトリックは今となっては使えないところもあるが、これが書かれた昭和30年代ならOKだったのだろう。土屋隆夫らしい誠実できちんと考え抜かれた作品となっていると思う。最後は美しく悲しい。子供はこれからどうしていくのだろう。追求した木曽刑事もちょっとやりきれないかも。

No.2 6点 こう
(2008/09/15 21:58登録)
 以前読んだときはトリックに感心した記憶がありますが再読で感動が薄れた印象です。
 まず発端の所で容疑者が逮捕されますがいくらなんでもいきなり逮捕されるのはおかしいです。(任意同行ならともかく)また危険を冒してまでの葉書のトリックもはっきりいうと不要ですし、善意の子供を利用するのも危険すぎます。
 月の童話を利用した一連のトリックのつながりは上手く考えられていると改めて思いますが土屋隆夫作品によく見られる理論上はトリック実現可能でも蓋然性、実現性が低いトリックに思いました。
 物悲しいストーリーではありますが今となってはまあまあでしょうか。

No.1 6点 白い風
(2008/07/31 20:50登録)
トリック的には楽しめました。
各章冒頭の童話も作品全体を盛り上げる効果もあると思う。
ただラストが私の好みじゃなかったです。
探偵物ならいいけど、刑事物で推理はしたが物証がないでは、ちょっとね。

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